5.四女の病歴

 では、なぜ聡香さんは父(麻原彰晃)が「看守には聞こえないが、私にだけ聞こえるような空気だけを振動させる感じの声」で呼びかけたとか、「今日結構寒いね」と話したと言っているのだろうか?

 実は、聡香さんの著書やマスコミの報道から、当時聡香さんは解離性障害を患っていたとのことで、その病状については、聡香さん自身が著書やマスコミのインタビューで以下の様に述べている。


1.月刊「創」2010年6月号 108ページより

 あれ(父の姿が見えること)は解離性障害のようなものだったんだと思います。現実で辛いことがあると酷くなるのですが、江川さんのところにいたとき(2007年4月から2008年7月末頃)が、その意味ではピークでした。姿が見える、声が聞こえるというレベルではなく、体の中から自分の意識がなくなってしまい、別のものに乗っ取られて操られているという感じでした。そのときに言ったりやったりしたことは、全然覚えてないんですよ。


2.聡香さんの著書「私はなぜ麻原彰晃の娘にうまれてしまったのか」より

私には神が見えるし、霊も見えます。予知夢も見たことがあるし、前世のように思える夢も見たことがあるのです。(181-182ページ)

今でも、私には他人に見えないものが見えます。(184ページ)

私は今、心の病と闘っています。自殺未遂を繰り返したりしながら、それでもいつか治ると信じて闘っています。私は自分の心が健康だった状態を知りません。(240ページ)


このような精神状態での面会だったとすると、父(麻原彰晃)の発されることのない「声」が聞こえたとしても不思議ではないと考えるのは私だけだろうか。

麻原四女の「父(麻原彰晃)は詐病」を検証

マスコミ報道や彼女の著書からの検討

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